緊急地震速報システム（高度利用者向け）
揺れる前にいち早く地震の到達を伝え、さまざまな利用シーンに対応できる高度利用者向けサービス
緊急地震速報システムとは
緊急地震速報システムとは、気象庁（（財）気象業務支援センター）から配信される情報を元に、配信事業者が震源に近い観測点（地震計）で得られた初期微動（P波）と主要動（S波）の伝播速度から、 震源、地震の規模および各地の震度を推定し、到達時間や震度を迅速に利用者に提供するものです。 緊急地震速報には、以下のように「一般向け」と「高度利用者向け」の2種類があり、利用者への提供方法がそれぞれ異なります。
【一般向け緊急地震速報】 テレビやラジオ、携帯電話などを通じて、推定震度5弱以上の場合にのみデータ配信されます。ただし、全国を約200に分割したエリア単位での予測となるため 、推定震度は「強い揺れ」等の曖昧表現にとどまり、猶予時間までは発報しません。
【高度利用者向け緊急地震速報】
平成18年8月1日より先行的に活用できる分野から有料で提供を開始しており、専用受信端末などを通じて、震度1からデータ配信されます。
端末を設置した場所におけるピンポイントでの予測となるため、推定震度と猶予時間までを発報します。
弊社が提供する緊急地震速報システムは、この「高度利用者向け」になります。
弊社の緊急地震速報システムは、気象庁から配信される緊急地震速報の情報を、専用線やインターネット回線を介して、さまざまなお客様環境へ配信を行っております。
また、お客様環境に合わせ、放送設備、エレベータ制御（パニックオープン）、工場ライン制御など行い、揺れる前に対策を施すことで、最小限の被害に抑えることが可能となります。
システムの概要
Windows型（緊急地震クライアント）
Windows型緊急地震速報システムは、Windowsのソフトウェアとして提供しているサービスで、お客様がお使いのPCにインストールしご利用いただけます。
ソフトウェアのインストールや基本設定には、特別な知識は不要で、どなたでも簡単にご利用になれます。
通信回線は、お客様環境に合わせ、インターネット回線、専用線などからお選びいただけます。もちろん、現在お使いのネットワーク環境でもご利用可能です。
このシステムでは、複数拠点の推定震度を地図上に表示しますので、全国に拠点を持つ会社の本社や主要支店、多数の店舗を展開するお店などの利用に向いています。
また、放送機器連携や工場の生産ライン制御など、設置箇所に応じた使用においても優れた拡張性を持っています。
システムの特徴
■画面と音声で緊急地震速報を報知
Ｐ波とＳ波の伝播アニメーション表示を行います。画面に合わせた音声出力も可能で、
出力する音声は、ＲＥＩＣ音・ＮＨＫ音から選択でき、お好みや用途に合わせた使い分けができます。
■履歴蓄積・再現機能
受信した緊急地震速報は自動的に蓄積されます。蓄積可能な地震履歴数に制限がありません（PCの容量に依存します）。
過去の地震を再現する機能も標準装備しています。
■複数拠点演算機能
複数拠点を同時に演算して、地図やリスト表示することができます。最大２０００箇所の評価点を登録可能です。
評価地点の変更も、設定ファイルを編集するだけで簡単に行えます。
■２重化受信対応
同時に２つの配信サーバから受信できますので、サーバ障害やメンテナンス時にも受信を止める必要がありません。
２種類の回線を使用することもできます。
■外部デバイス制御機能
緊急地震速報専用端末や回転灯、接点コンバータ装置などの制御ができます。
各種制御機器を組み合わせることにより、放送機器との連携も可能になります。
放送機器との連携では、音声の頭切れ防止機能も標準装備しています。
スペック・参考価格
| 配信情報 | 緊急地震速報、警報、注意報 |
|---|---|
| 対応OS | Windows8、10、Windows Server 2012、2016 |
| 推奨メモリ | 1GB以上 |
| 推奨HD | 50GB以上 |
| 価格 | 詳しくは営業担当までご連絡ください。 |
Android型（緊急地震クライアント）
NEWAndroid型（緊急地震クライアント）は、Windows版の機能をほぼ実装しており、携帯端末のため小型で軽量なのが特徴です。 また、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合に発せられる「特別警報」が受信でき、気象情報が随時、画面上に表示されるようになっております。
